コラム

角質細胞のバリア機能と肌の潤いを守る天然保湿因子(NMF)

「天然保湿因子のNMF」と聞いてみて、ピンとくる方はかなり美容に詳しい方だとお察しします。

しかしほとんどの方はなんの成分のことかイメージがわきにくいのではないでしょうか。

NMFは美肌に関係する重要な成分です。

具体的にはどのような効果があるのか、そもそもNMFとは何なのかをご紹介します。

1.NMFとは

NMFとは「Natural Moisturizing Factor」の略で、天然の保湿成分と呼ばれる成分のことです。

水となじみやすい性質をもつ様々な物資をまとめてNMFと呼んでおり、アラニンをはじめとするアミノ酸がNMFの約40%を占めています。

肌の表面には「角質層」というラップ1枚ほどの薄さの層があり、角質層の細胞はケラチン繊維と繊維間を埋める物質で構成されています。

この繊維間物質にNMFは存在しています。

角質層はラップ1枚ほどの薄さながら、細菌などから肌内部を守り、また肌内部の水分が乾燥しないようにする重要な働きをしています。

NMFはこの角質層を構成し、水分をとりこむ吸湿性と水分をキープする保湿性に優れています。したがって名前のように肌をうるおす元として作用しています。

2.NMFは減少してしまう

NMFは肌のうるおいのために非常に重要な成分ですが、実は一定の働きを終えると消えてしまう成分です。

十分な量のNMFを保持するためには新しいNMFを作ることが大事ですが、様々な理由により作られる量が減少してしまいます。

また貴重なNMFそのものが減ってしまうなんてこともあります。その原因を以下で紹介します。

加齢

肌の新しい細胞を作り出し、古い細胞と入れ替える「ターンオーバー」という仕組みがあります。

このターンオーバーは残念ながら加齢とともにサイクルが遅くなり、NMFが十分に作られなくなってしまいます。

摩擦

ラップ1枚分の厚さしかない角質層は、その薄さの通りとてもデリケートです。

よかれと思ってやってしまいがちなごしごし洗いなどの摩擦により、NMFが流出してしまうこともあります。

不規則な生活、ストレス

不規則な生活による睡眠不足や食生活の乱れ、ストレスは、新しいNMFを作るターンオーバーを乱す原因となってしまいます。

紫外線

紫外線がNMFに悪影響を及ぼすこともあります。

これらの作用によりNMFが不十分になってしまうと、水分を与えても水分をキープする力が弱くなっているので、すぐに乾燥してしまうこととなります。

水分不足となることで肌荒れやかさつきといった他の肌トラブルを引き起こしてしまうことにもつながってしまいます。

3.NMFを補う、もしくは減少を防止する方法

NMFは肌のうるおいのために必須なのですが、簡単に不足してしまいます。

なんとかNMFを補いたいですよね。以下でNMFを補う、もしくはNMFの減少を防止する方法についてご紹介します。

NMFを生み出す元となるフィラグリンの合成を促す

NMFを生成される過程で、フィラグリンは欠かせない成分です。

フィラグリンを補うことで、NMFの合成を手助けすることとなりますが、どのようにしてフィラグリンは補うことができるのでしょうか?

有効とされているのは、ビタミンB6誘導体や海藻由来のオリゴフルセランなどです。

ビタミンB6誘導体や海藻由来のオリゴフルセランが含まれた化粧品を使用することで効果があるとされています。

肌の摩擦を避ける

摩擦はNMFの流出の元となってしまいます。

ごしごし洗わずに、洗浄料を泡立てて優しく洗うようにしましょう。

規則正しい生活

栄養不足や睡眠不足はターンオーバーを乱れさせ、新しいNMFが作られるのを阻害してしまいます。

規則正しい生活をし、食事もバランスよくとるようにしましょう。

紫外線を防ぐ

紫外線はたとえ天気が悪くても降り注いでいます。

外出の際は日焼け止めクリームなどを塗ることを習慣づけましょう。

また日傘だけでは地面から反射した紫外線を浴びてしまう恐れがあります。

上からの日差しが当たる部分に限らず、体全体を紫外線から防ぐようにしましょう。

まとめ

天然保湿因子のNMFについてご紹介しました。

NMFは角質細胞のバリア機能だけでなく、水分をしっかり保持する、まさに名前の通りうるおう元として機能しています。

このNMFは摩擦や加齢など、様々な原因により不足しがちです。

少しでもNMFが減少しないよう、肌の摩擦や紫外線を避け、規則正しい生活を心がけましょう。

またNMFを合成する元となるフィラグリンを補うこともおすすめです。

(参考:オウンセラ NMFのもとになるフィラグリン

(参考:わかさの秘密 アラニン